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自衛隊敵基地攻撃能力

ノドンミサイル
(北朝鮮の弾道ミサイルで日本にとって一番の脅威である中距離弾道身ミサイルのノドン。トレーラーでランチャーごと移動できる)
自衛隊はその誕生から専守防衛という守りの方針に沿って国土の防衛計画や装備を整えていた。だが北朝鮮のミサイルが脅威となり国会では敵基地攻撃論が何度も取り上げられ今年2月13日にTBSが放送した「報道特集」で自衛隊の敵基地攻撃能力を検証した特集では不可能という結論が出ていた。
 では自衛隊は本当に敵基地攻撃能力は無いのか?そして何が必要なのか?を検証したい。

 自衛隊の攻撃能力
戦闘機F-2
(F-2戦闘機)
 現状の自衛隊で敵基地攻撃能力になりえそうな戦力はあるのか?
 まず航空戦力では対地攻撃能力を有する航空自衛隊のF-2戦闘機が挙げられる。F-2は空自独特の名称である支援戦闘機と言う空戦・対地・対艦の三つの戦闘ができる能力を有する戦闘機である。海外ではマルチロールファイター(多用途戦闘機)と呼ばれる機種である。
 そんなF-2は機外に8トン以上の装備を装着できる。理論上は8トンも爆弾を運べるという事にもなるがF-2は胴体の下部に1箇所、主翼に8箇所の爆弾が装着できる搭載ステーションがある。1箇所の搭載ステーションに500ポンド(227kg)爆弾を3つ装着できる。500ポンド爆弾で計算すると6129kgつまり6トン以上の爆弾が搭載できるのだ。
 だがF-2だけでは無く戦闘機は爆弾だけではなく自衛用の空対空ミサイルも装着したり航続距離を伸ばしたり重量増加による燃料消費も補うために増槽と呼ばれる燃料タンクを装備して出撃する。8トンの重量制限があると考えると爆弾を幾らか減らさないと空対空ミサイルと増槽は搭載できない。
 実際は2トンから4トンほどの爆弾を搭載しての出撃となる。まして北朝鮮へと出撃する場合は増槽の装備が重要視されて2トンぐらいかもしれない。
 ではF-2の航続距離はどのぐらいか?基地間を移動する機外の装備をほぼ搭載しないフェリー航続距離ならば4000kmもあるが機外に装備を搭載して重量を増して作戦出撃する作戦行動半径は833kmとなる。作戦行動半径はF-2の場合833kmの間を往復して作戦行動をできる事を意味する。
空中給油機
(KC-767J空中給油機)
 もしも北朝鮮のミサイル基地を目指して出撃する場合は沿岸部まで行けるが内陸部まで進むのは難しそうだ。だが航空自衛隊には4機のKC-767J空中給油機があり空中給油をすればF-2は航続距離を伸ばせる。
 F-2は空中給油機と組み合わせれば敵基地攻撃能力を有する機体なのである。また空自には通常爆弾に誘導爆弾のキットがある。国産で赤外線誘導の91式爆弾用誘導装置とアメリカから購入したGPS誘導のGBU-38とGPSとレーザー誘導のGBU-54がある。
誘導爆弾GBU38-2
(誘導爆弾GBU-38)
誘導爆弾GBU54
(誘導爆弾GBU-54)
 ただ爆弾を落とすだけではなく命中率の高い精密爆撃が空自でも可能である。ただしそれが可能なのは地上に出ている目標に対してであり、地下やコンクリートで固めた退避壕に隠れている弾道ミサイルに対しては効果が無い。
 空自が現状で持てる敵基地攻撃能力は地上に出ている弾道ミサイルや関連施設を叩く作戦が可能な能力である。
 では他に敵基地攻撃ができる戦力が自衛隊にあるかと言うと無い。陸自はともかく海自の対地攻撃能力は艦砲ぐらいしかない。対潜哨戒ヘリコプターが対戦車ミサイルを搭載できる能力を有しているがあれは北朝鮮の工作船のような小型船を想定した武器である。
 また敵基地攻撃能力は敵基地に爆弾を落とす能力だけではなく敵基地を含む敵国の軍隊がどう配備されているか、どう動いているか?何処にどんな施設があるか?などの情報収集に攻撃作戦を実行する場合に敵国の空軍から爆撃する攻撃機を守る戦闘機による制空権獲得能力、空中給油機に空中でレーダーを発信して敵味方の情報を扱う早期警戒管制機などの支援態勢を含めて敵基地攻撃能力である。
 情報収集に関しては日本独自では情報収集衛星があり無人偵察機RQ-4グローバルホークも3機導入が決まっている。日本が独自に敵国を偵察する能力はある。そこへ米軍情報も加われば精度の高い偵察情報を得るのは現状や将来的にも可能だ。
グローバルホーク
(RQ-4グローバルホーク)
 制空権獲得能力は戦闘機単体で見ればF-15Jでも可能だろう。マッハ2.5の速度のみならず国産で射程が100mあると言われる99式空対空誘導弾の組み合わせはステルス戦闘機を除けばどの戦闘機と戦うのに有利だ。
 支援能力は空中給油機のKC-767Jに早期警戒管制機のE-767があるものの敵国のレーダーを撹乱する電子戦機が無い。訓練支援機と称する機体が空自と海自にあるが実戦に出る専用機は無い。これは電子戦が対象となる国を攻撃の手段の一つであり自衛隊は電子戦をされた場合の訓練はするが自衛隊が電子戦を仕掛ける能力は無いのである。
 では現状で自衛隊が敵国の基地を攻撃する場合どうなるか?敵国のレーダーに位置や針路を把握されつつ防空部隊が準備万端のところへ攻撃隊は突入する事となる。F-15が敵国の戦闘機を圧倒して制空権を確保してもF-2が撃墜や損傷するなど犠牲は避けられない。
 敵軍の対空砲火を潜って敵のミサイル基地へ到達して爆弾を投下したとしても地下の基地や固い退避壕にランチャーがあれば破壊できないし、敵のレーダーが機能し続ければトレーラーにランチャーも備え付けたノドンのような弾道ミサイルは情報を受けて逃げたり隠れたりする場合もあり不十分な成果になると思われる。
北朝鮮対空部隊
北朝鮮対空ミサイル
(北朝鮮の防空部隊の装備。レーダーを妨害できないとこんな旧式の兵器でも高い脅威となる)
 
自衛隊に必要な敵基地攻撃能力
バンカーバスター投下
(地中貫通爆弾のバンカーバスターを投下するF-15E)
 では自衛隊が敵基地攻撃能力で必要なものは何か?
 まず攻撃の手段では地下やコンクリートなどの固い壁を破る地中貫通型の誘導爆弾が必要だ。これはアメリカのGBU-28があり試験では地中30mまで突き進み、ロケット推進で地上を装甲させた試験では6.7mの厚さがある強化コンクリートを貫いて800m先まで進んでから止まるほどの貫通力がある。
 だが敵地の上空を攻撃機が飛べば対空砲火による迎撃を受ける危険がある。その危険が少なくできるの方法としてスタンドオフ兵器を使用する事だ。
 スタンドオフ兵器は目標の上空では無くある程度の距離から攻撃する方法だ。爆弾に誘導装置と滑空したり方向を変える翼を装着したもので、GPSやデーター入力による誘導で爆弾が滑空しながら目標へ向かうというものだ。水平なら最大で28kmも滑空による飛距離があると言われる。
 この種の爆弾をJDAMと言い空自ではGBU-54がある。またアメリカには最大水平飛距離130kmのJSOWがある。これは折り畳み式の翼が誘導爆弾に付いているタイプである。
誘導爆弾
(折り畳んであった翼を広げて滑空するJSOW)
 また対地ミサイルもある。射程25kmのAGM-88や対艦ミサイルのハープーンを対地ミサイルに改造した射程250kmのAGM-84もある。
 今紹介した中ではJSOWならば貫通弾型もありJDAMは徹甲弾型があるなどバリエーションがある。またスタンドオフ兵器の特性を生かせるのは敵の対空ミサイルや対空機関砲の陣地へそこまで接近せずに攻撃できる点である。これにより戦闘機が敵の防空部隊と刺し違えるような戦いをせずに済むのだ。
 また攻撃の手段として射程900kmのBGM-109巡航ミサイルのトマホーク導入もいいかもしれない。護衛艦に搭載すれば海自に対地攻撃能力を持たせる事ができるし戦闘機を送るよりもリスクが少ない攻撃が可能だ。
 次に自衛隊には無い電子戦機だ。C-1輸送機をベースにした電子訓練支援機であるEC-1のようにC-2輸送機をベースに電子戦機を作るのもいいかもしれない。アメリカからC-130輸送機を電子戦機にしたEC-130Eを購入するのもいいかもしれない。
電子戦機EC130
(電子戦機EC-130)
 こうして揃えた戦力で行う敵基地攻撃はどんな作戦になるのか?
 F-15に護衛されたF-2の攻撃隊が出撃すると電子戦機が敵国のレーダーを妨害する妨害電波を発信し攻撃隊がレーダーに探知されないようにする。敵国のレーダーが探知能力を失っている間に護衛艦からの巡航ミサイルで敵のレーダー施設や防空部隊に空軍基地や衛星や無人偵察機による偵察の結果探し出せたトレーラー搭載の弾道ミサイルを攻撃する。
 一方で攻撃隊は先行したF-15の部隊が制空権を確保している下で敵の弾道ミサイル基地へ迫る。その途上にある敵のレーダーや防空部隊をスタンドオフ兵器の誘導爆弾や対地ミサイルで攻撃し攻撃隊の危険を排除する。
 そして敵基地上空に到達した攻撃隊のF-2は地中貫通爆弾で地下の基地にある弾道ミサイルも破壊する。
 電子戦によるレーダーに探知される危険を減らし、巡航ミサイルやスタンドオフ兵器で距離を開けて敵のレーダーや防空部隊を攻撃する。そうして攻撃する地点やその周辺にある危険を排除してからの攻撃と言う攻撃する側の危険を低くする環境作りが先に述べた兵器の導入で出来るのである。
爆弾を投下するF-35
(爆弾を投下するF-35)
 また空自はステルス戦闘機F-35を導入する。F-35も対地攻撃能力がありミサイル基地やミサイル搭載トレーラーへの攻撃はF-35が担うのが最適かもしれない。
 ステルス戦闘機であれば電子戦をする必要性は低くなり奇襲による攻撃も可能となるからだ。
 だが一番自衛隊の敵基地攻撃能力で必要な部分は敵基地攻撃を決断できる総理をはじめとする政治家の意思である。
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劇場版ガールズ&パンツァー 感想と考察 (ネタバレ要素あり)

劇用版ガルパン

 劇場版ガルパン一見するとライムスター宇多丸さん風に言えば祭り映画に見える。冒頭から始まる戦車戦に後半で展開される戦車戦は破壊され具合がより増した大洗の町とも合わせてアドレナリンが出る興奮できる映画である。けれどそれだけではない。
 大勢居るキャラどれもに見せ場が出来ている。意見の対立で分かれてしまった西住姉妹の仲が戻り西住流家元でありみほの母親であるまほが娘の為に陰ながら動いたり家族の再生がある。
 戦車戦でもバレー部のアヒルさんチームが突撃一筋の知波単をリードして戦い方を示したり一年生チームのウサギさんチームが自分達の能力からどんな戦いをしたらいいか模索したり歴女のカバさんチームがアンツィオ戦で学んだ技を吸収して戦ったりキャラ達の成長ぶりが描かれているのがより作品の魅力を高めている。(TV編の最初ではまさに手探りで戦車を操りみほの指示で戦っていたのが独自に動けるようになっているのだ)
 個人的な感想では
 ・集団で動く知波単学園の旧日本軍戦車が動き回るシーンが感動的だ。特に後半の戦車戦で九七式改が至近距離でM26を撃破したシーンは特に。(アリクイさんチームの三式中戦車も同様にM26を撃破した時も同じく)
 ・キャラの動きだと学園艦から降りて転入まで木造校舎で暮らす場面でのしっかりする桃に対してや自棄になり荒む風紀委員の三人と言う描写が面白かった。
 ・継続高校のミカさんが能登麻美子さんのお姉さんボイスな演技もあり好みだ。
 ・後半の戦車戦でのカンテラの演奏によるフィンランド民謡をバックにBT-42が無双する心地良い爽快感
 ・グロリアーナの新キャラであるローズヒップがすごく面白キャラで言い味出している。
 ・後半の戦車戦でプラウダの面々がカチューシャを逃がすために犠牲になる場面はベタなシーンであるけど、泣ける。
 ・後半の戦車戦はみほの作戦に引っ張られはするがしっかり追い込む大学チームの強さがあって良い。
 ・大学チームとの試合のところで知波単学園の面々と共に九一式広軌牽引車が一瞬見える。
 ・ダージリンさんが最強のキャラなのかな?
 ・エプロン姿で料理する秋山殿がすごくかわいい。
知波単学園
(ゴルフ場を疾走する知波単学園の戦車。このシーンに感動した)


 (考察)

 ・8月31日での閉校
 文科省が決定した大洗女子学園の学園艦の閉校が3月末では無く8月31日なのは翌年度予算の概算要求を財務省へ出す期限だからかと思ったり。
(政治絡みだと文科省との交渉でスポーツ振興と言う言葉が出るが今年は10月1日に文科省の外局としてスポーツ庁が設置され現実の日本でも2020年の東京オリンピック開催もありスポーツ振興が政治で行われている)

 ・おりょう「藩が無くなる前に脱藩する!」エルヴィン「もう藩は無いだろう」
 学園艦が無くなると聞いておりょうが叫んだ台詞とエルヴィンのツッコミ。
 明治四年の廃藩置県の事を指していると思われる。
 (それぞれの藩が地域を治める幕藩体制から明治政府が全ての地域を掌握する体制に移行させるべく藩を廃止し政府から送る現在の知事に相当する県令が治める県や府が誕生する)

 ・優花里「まるでイタリア第10軍みたいですね」
 ボコミュージアムで威勢は良いけどすぐボコボコにされるボコについての優花里が言った感想
 イタリア軍の第10軍は第二次世界大戦の北アフリカ戦線を戦った部隊である。11個師団・戦車11個大隊・独立砲兵連隊3個を有する4個軍団(第20・第21・第22・第23)23万6000人・戦車340両の大兵力であった。
 そんな第10軍は1940年9月13日にイタリアの植民地であるリビアからイギリスの植民地であるエジプトへ侵攻を開始したが作戦開始3日目には100km前進した所で補給が困難となり進軍は止まる。
 第10軍は物資を集め後方に補給用の道路を整備するなどで3ヵ月も動かなかった。イギリス軍はその間に部隊の再編と増強を行い12月9日にコンパス作戦を発動する。
 イギリス軍の西方砂漠軍は1個機甲師団と1個歩兵師団に1個戦車連隊と陽動に動く2個大隊の6万人でイタリア第21軍団8万人が展開する前線を突破した。イギリス軍の攻勢にイタリア軍は混乱し士気は下がり第21軍団は二日後には降伏し第10軍は250kmも先回りして包囲したイギリス軍により挟み撃ちにされてしまう。1941年2月7日にはリビアへ向けて突破する攻勢を第10軍は行うがほとんど失敗し8000人だけがリビアのトリポリへ退却できた。イギリス軍の攻勢で第10軍の将兵13万人が捕虜となり戦車380両が鹵獲された。(戦車の数が当初のイタリア軍より増えているのはどういう事だろう?)
 第10軍の能力が低かったと言えるが司令官グラツィアーニ元帥は自覚していて準備万端にして作戦目標をより近くにしようと求めたがエジプトを制圧してスエズ運河まで取りたいイタリアの指導者である頭領ムッソリーニのごり押しで作戦が強行されこの悲劇に至る。

 ・カチューシャ「203ダッシュよ!」エルヴィン「プラウダはどんな戦いだったか分かって言っているのか?」
 後半の大学選抜チームとの試合で山を登る時にカチューシャが言った台詞とエルヴィンのツッコミ。
 203とは日露戦争の旅順要塞攻防戦での203高地の事だろう。旅順要塞の西にある海抜203mの小山が203高地である。
 日露戦争の旅順攻防戦では最初から東京第一師団が攻めていたが攻略を指揮する日本軍第三軍司令部は東鶏冠山やなど要塞本体がある部分を重点に攻めていたが海軍から旅順港に篭るロシア海軍旅順艦隊を早く砲撃して欲しいと催促が来るようになる。
 海軍の都合として地球を半周してやって来るバルチク艦隊が日本近海へ来る前に旅順艦隊を撃滅したいと言う考えがあった。だから陸上から砲撃して旅順艦隊を叩くべく観測地点が欲しいと第三軍に要求する。その観測地点に最適だったのが203高地だった。
 第三軍は要塞本体とは関係ない203高地攻略に乗り気では無かったが海軍のみならず前線の上級司令部である満州軍司令部からの命令もあり、これまでの要塞本体を攻める攻勢が上手く行かなかった事もあり第三軍司令官乃木大将は主攻を203高地へ変更する。
 明治37年(1904年)11月28日と29日に第一師団が戦力を振り絞るように203高地に挑むが失敗する。203高地攻略は第一師団の戦力消耗により旭川第七師団が代わり11月30日には攻略に成功する。しかし翌朝にはロシア軍の反撃で奪い返される。
 12月1日も攻防は続きまた203高地はロシア軍の反撃でほとんどを奪い返される。(だが高地南西部を歩兵第二十七連隊の一部が三日間保持し続けていた)ロシア軍は艦隊の水兵までもを集めて203高地を守ろうとしていた。
 また日本軍も第七師団と第一師団の残存兵力を再編し28センチ榴弾砲の援護射撃を受けながら12月5日に攻撃を再開した。この時点で両軍は持てる兵力(日本軍にとっては2個師団の)の全てを投入する根競べになっていた。
 5日の攻防戦で日本軍は山頂全域の攻略に成功しロシア軍の反撃を撃退し6日には高地周辺の山々をも占領し203高地の攻略は完了する。この203高地攻防戦での戦死者は日本軍5052人でロシア軍は5380人である。
 両軍にとってのまさに血みどろの戦いでありロシア軍が敗北した戦いにちなんで言うのだからエルヴィンのツッコミは最もである。

 ・ツチヤ「真っ直ぐになって来たから後退するね」
劇場版ガルパン解説図

 前半の大洗でのエキシビジョンマッチにおいてカバさんチームと戦うレオポンチームのツチヤが言った台詞
 この時、レオポンさんのPティーガー(ポルシェティーガー)とカバさんのⅢ号突撃砲が建物に隠れながら縦に並んで戦っている。そしてやって来る相手(プラウダ・グロリアーナ)はカーブを曲がりながら来るのである。
 PティーガーとⅢ突の側から見て相手の戦車の横をを狙える好条件が生まれる。対してプラウダ・グロリアーナ側はPティーガーとⅢ突が見え難い。プラウダとグロリアーナはすぐにPティーガーとⅢ突が見える位置に前進するしかない。
 だが戦いの推移は突出したプラウダのT-34を撃破し後続の前進を阻みPティーガーが最後尾のT-34かマチルダⅡを撃破しプラウダとグロリアーナの動きを封じるようにしている。
 接近され間合いを詰められる危険を排除し退路を断ち別のルートから攻められないようにする二つの効果を瞬時に出来ているのだから凄いものだ。
 だが弱点としてはプラウダとグロリアーナの戦車と正面から向き合い距離を詰められる事だろう。Pティーガーの前にはⅢ突が居る。Ⅲ突は待ち伏せして撃つ戦いに向いた車輌であり敵弾を弾きながら進むように出来ていない。装甲がそこまで強くない。
 だからツチヤの台詞は「Ⅲ突が危ないから退る」と言う意味でもあり「現在の位置では不利になりそう」と言う意味でもある。


・ウサギさんチーム「三船大作戦!」
映画1941

 大学生選抜チームとの試合で遊園地の観覧車を撃つウサギさんチームの台詞。
 これは1979年公開のスティーブン・スピルバーグ監督のアメリカ映画「1941」からのネタである。この映画は日米開戦直後のアメリカ西海岸を舞台にしたコメディ作品だ。
 ハワイ真珠湾が攻撃され次は西海岸が攻撃されると警戒心と不安が高まるロサンゼルスであるが登場人物は戦闘意欲が高いP-40戦闘機パイロットに日本軍が既に来ていると騒ぐ部隊や無理矢理住宅に高射砲を置く軍曹とか変人ばかりだ。そこへ乗り込むのが三船敏郎が演じる日本軍潜水艦の艦長であるミタムラ中佐だ。
 ミタムラは軍事的意味は低いが心理的な効果を狙いハリウッド攻撃をしようと試みる。(同乗しているドイツ軍将校は意味が無いと言う)そのハリウッド攻撃の場面で日本軍潜水艦の砲撃(第二次世界大戦の日本軍潜水艦には14センチ砲を1門装備している)で観覧車が壊され回転しながら海へ落ちる場面から名づけたのだろう。
 ちなみにウサギさんチームが見ていた「1941」の場面は記憶が正しいならば乱闘をしている兵士達を静める為にM-3中戦車の車長が機銃で威嚇する場面だったような気がする。
 

<大洗エキシビジョン戦に見るダージリンの強さ>
ダージリン

 TV編第4話の練習試合に続き劇場版でも大洗に勝利したグロリアーナ。果たして勝因はどこにあるのか?
 TV編4話では不慣れによる自滅に近い撃破で大洗は戦力を落とした。だが市街戦でのゲリラ戦で反撃したがダージリンのチャーチルとの一騎打ちでみほのⅣ号は撃破されて負けてしまう。
 そして今回の劇場版のエキシビジョン戦ではゴルフ場にグロリアーナを追い込めた大洗であったが共同する知波単による独断の突撃がグロリアーナの突破口を開きそこからグロリアーナと共同するプラウダとグロリアーナの増援であるローズヒップのクルセイダ戦車隊の合流を果たしてしまう。
 大洗市街での戦いでグロリアーナは大洗の反撃を受けて戦力を失いグロリアーナ最後の1両になってしまうがダージリンに至近距離で挑むみほを撃破しまた勝利する。
 二度もみほに勝てたダージリンの強さは何か?
 まず性急さが無い点であろう。TV編では市街戦で何両かやられて持っていた紅茶のカップを落とす狼狽ぶりを見せはしたが、そこから混乱して判断を誤る事は無かった。エキシビジョン戦でもゴルフ場に追い込まれてもチャンスをのんびり待つ辛抱強さか神経の太さがあるようだ。
 みほの作戦は相手を挑発して引っ張り出すのがよく使われる。ダージリンのあまり動揺しない性格は挑発作戦には乗らない。エキシビジョン戦ではアヒルさんチームによる挑発による誘引が成功していない。
 また市街戦で大洗の反撃を受けつつもローズヒップを動かし不利な所だと分かるとカチューシャに任せてダージリンは自由に動けるようにするなど主導権を完全に奪われないようにしている。
 ダージリンは戦いの原則による主導の原則を守っていると言える。
 主導の原則とは何か?木元寛明著「陸自教範『野外令』が教える戦場の方程式」によれば
 「戦勢を支配するためには、旺盛な企図心をもって、自主積極的に行動し、わが意志を敵に強要して、敵を受動の立場にみちびかなければならない」(同書116ページより)
 作戦を次々に考え、自分からも動き、敵を自分の作戦通りに動かすと言う意味である。大洗エキシビジョン戦ではこの原則を守っていたように思う。
 みほの作戦に引っ張られる事無く次の展開へ逆にみほを引っ張り出すように動いている。海岸で大洗に追われつつ海岸より高い位置にある水族館の駐車場へプラウダと共に展開し大洗を窮地に追い込むのだから。
 ダージリンの強さはいかなる状況でも頭に血が上らない冷静な点であろうか。

<大学選抜チームと大洗チームの初期作戦の狙いを見る>
劇場版ガルパン解説図2
(大洗チームは左翼中隊にサンダース・知波単の混成、中央中隊は黒森峰・プラウダ・大洗(カメさんチームとカバさんチーム)の混成で、右翼はグロリアーナ・大洗(アンコウさんチームなど)、継続高校やアヒルさんチームは最初どこだったか失念)

 劇場版後半の大学選抜チームとの試合に見る最初の作戦について考察してみたい。(それぞれのチーム名があるが、それぞれの名前を忘れてしまった)
 双方が3個中隊編成で正面からぶつかる展開だが作戦構想はほぼ同じだ。それは側面から前線を突破し敵の背後に回り込むと言うものだ。
 大洗チームはサンダースのM4中戦車とファイヤフライに知波単の九七式・九七式改・九五式軽戦車の中隊を左翼の突破部隊にしている。火力に劣るが脚はそこそこ早い知波単とそれを火力・防御面で補うサンダースという組み合わせの部隊編成だろう。
 これに対して大学選抜チームはどの中隊もM26重戦車とM24軽戦車の混成であるが火力も防御力もサンダースより上である。大学選抜チームもサンダース・知波単中隊の進軍ルートから背後へ回る為に圧倒的な火力で推し通る突破をやってのけている。
 中央を行く黒森峰・プラウダ・大洗中隊(黒森峰のパンター・ティーガーⅠ・ティーガーⅡにプラウダのT-34/85・IS-Ⅱ・KV-Ⅱ、大洗のヘッツァー・Ⅲ突)は山を除けば開けた場所を行く為にティーガーとパンター・Ⅲ突による長距離射撃やT-34の火力と機動力を十分に生かしつつパンターやティーガー・T-34・IS-Ⅱ・KV-Ⅱの防御力を生かした正面からの撃ち合いに対応できるようにした部隊編成に見える。
 劇場版の展開では山頂へ行くかどうかの逡巡があった。これは待ち伏せを警戒したものであるしまほの台詞にある罠を警戒してだ。(実際に罠があったが)
 だからカメさんチームのヘッツァーが先行して偵察する事になったが欲を言えば麓の周辺を探る偵察もすべきであったが大学チームの接近による余裕の無さが山頂をすぐに占領する判断になった。だが山頂を登らず大学チームに渡す場合もM26による射撃に晒される危険がある。
 これは後の背後に回る大学チームの中隊による挟撃もあると考えると撃破される戦車がより出るかもしれない危うさがある。山に登る決断は戦理に敵うものだが戦局推移では良いとも悪いとも言えない部分がある。(だからこそ後の展開をどうするかの思考が重要になる)
 大洗チームの右翼を進むグロリアーナ・大洗中隊は大学チームの隊長である島田愛里寿の作戦通りに牽制による足止めをされる。
 こうした状況でカール自走臼砲による砲撃で山を追われた中央の黒森峰・プラウダ・大洗の中隊はサンダース・知波単中隊を突破した大学チームの中隊による挟撃を受けてしまう。大洗チームは押し返される形になり遊園地での戦いへと至るのだが大学チームが優勢に立てた理由は何か?
 まず背後へ回る部隊の打撃力と防御力が足りなかった事だろうか。知波単のまたしてもの独断の突撃はあるが西絹代がみほの突撃禁止の指示を守り自重した事で2両の損害に留まっているので知波単が原因とは言い難い。
 そもそもがナオミの乗るファイヤフライぐらいしかM26に対抗できる火力が無いのにほぼ正面からの撃ち合いになった事が突破を許してしまった点であろうか。火力優勢で防御も高い大学チームからすればすり抜けられればいいと言う点を考えてもサンダース・知波単中隊が突破阻止が出来た可能性は低い。
 また愛里寿の作戦を考えるにカールによる砲撃で痛めつけつつ山から追い出し、態勢の崩れている時を狙って一番の脅威である黒森峰とプラウダの戦車を撃破するつもりであったろうと思われる。またその上で救援に回らないようにグロリアーナ・大洗中隊を牽制し拘束するようにしているのだから見事である。
 序盤の大学チームの優勢の訳は
 ・戦車の性能の良さ
 ・殲滅戦であるが一番の脅威を攻撃する事を優先した
 ・突破や牽制によって大洗チームを実質分断できた
 の三点であると思う。
 大洗チームの序盤で劣勢になった理由はカールの存在を除けば同じ土俵で戦った点であろうか。戦車の性能面ではばらつきがある大洗であるのに前進して正面から当るような正攻法の作戦にしていた点であったのかもしれない。まほはみほへ「定石に過ぎたな」と言うのはこの点であろう。

陸上自衛隊日本原駐屯地創設50周年記念行事



 昨日、9月20日に岡山県にある陸上自衛隊日本原駐屯地で行われた「日本原駐屯地創設50周年記念行事」を見に行きました。
日本原駐屯地は1965年(昭和40年)3月に第13特科連隊第2大隊が姫路駐屯地から日本原に移転して開設されたのが日本原駐屯地である。
 その後、昭和40年6月に滋賀県今津駐屯地から第13戦車大隊が移駐し6年後に第13特科連隊主力が移駐する。平成3年には第13高射特科大隊が編成、平成18年には第14旅団の第14戦車中隊が編成され日本原駐屯地は中四国地方の機甲科が集まり第13旅団の特科部隊がある特色のある駐屯地となった。

 記念式典では前日が国会で安保法案が可決した日であるので式典の挨拶に立つ国会議員からは安保法制に対するコメントがどの議員からもありました。自民党の阿倍俊子議員は「安保法案は成立しましたがまだ問題はありますので解決に向けてがんばります」と語り公明党の谷合正明議員は「法案に民主統制を持たせました」と言う部分を強調していた。
 駐屯地がある奈義町の町長からも挨拶があった。昨年は広島県海田町の町長と同じく第13旅団の師団化を求めると発言していたが今年は「駐屯地のある各自治体と連携して現状維持を求めて参ります」と述べた。今の防衛大綱で火砲と戦車が削減され戦車戦力が北海道と九州に集中されるのを知って第13旅団の師団化が望めないと判断して現状維持に方針を変えたようだ。

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(観閲行進を始める為に車輌へ向かう隊員達)

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(観閲行進。第13特科隊の155ミリ榴弾砲FH70がトラックに曳かれて進む)
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(96式装輪装甲車)
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(78式戦車回収車)
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(第13戦車中隊の74式戦車 ぼやけてしまった・・・)

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(観閲行進して退場する戦車の列。おそらく10両もの戦車の通る光景と音は迫力がある)

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(観閲行進の後に第13音楽隊による演奏が行われた。画像は大砲を使う演奏で有名な1812年の演奏準備に特科が進入して来た時の様子。この準備の曲はアメリカ野砲隊であった)

DSC02754.jpg
(戦闘訓練展示。敵軍役の配置。FH70に96式装輪装甲車・74式戦車の手前に枯れ草を束ねた所に小銃を持つ隊員が伏せて待ち構える)

 戦闘訓練展示は敵が占拠する地域を偵察し奪還すると言う昨年の島嶼奪還を想定したシナリオよりもざっくりした内容である。

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(偵察に進出した87式偵察警戒車。機銃か機関砲を射撃し敵と交戦する)
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(同じく偵察に現れたバイク隊。会場の奥、敵の占領地域へ進み画像のように伏せて敵陣を偵察し情報を送る)
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(レンジャーを降下させるUH-1ヘリコプター)
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(進出した戦車隊)
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(発砲する74式戦車。敵戦車との撃ち合いで敵の抵抗は激しいと分かり増援を求める)
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(増援部隊が普通科を伴い進出した)
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(野戦特科の攻撃準備射撃で撃破された敵軍砲兵。戦闘訓練では偵察隊の次に野戦特科が進出し戦車隊の進出を援護する射撃に敵側も対応射撃する砲兵の戦いぶりも見れるのが日本原駐屯地ならではである)
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(自衛隊部隊が攻撃準備射撃の後で突撃し敵軍を降伏させる)

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(戦闘訓練展示が終わった後の敵軍役になっていた第14戦車中隊の74式戦車)

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(グラウンドから去る74式戦車の乗員が周囲で見ている人達に手を振っている)

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(装備品展示の03式中距離地対空誘導弾。画像の隊員が立つトレーラーの車体中央の部分にランチャーの上げ下げを操作する所がある)
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(1トン半救急車の内部。負傷者を寝かせるベッドは2階建てであり2階部分は折り畳み式である)

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(砲隊鏡。砲兵が射撃する地点を観測する為の双眼鏡。特科部隊の駐屯地ならではの展示だ)

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(某アニメで炎龍に手傷を負わせた110ミリ個人携帯対戦車弾)

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(第14後方支援隊第2整備中隊の96式装輪装甲車)

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(自衛官募集の説明をしているテントにある島田フミカネさんが描いた自衛隊のマスコットキャラ)

School Days最終回騒動を振り返る

スクイズ最終回 10
(2007年の冬コミでの企業ブースにOverflowは「Nice boat.」として出展。その時の紙袋)

昨日の「ラジプリズムトークショー」において2000年から2015年のアニメを振り返るをカンダ部長がしていました。そこで2007年の「School Days」と「ひぐらしのなく頃に」が放送中止になる事件があったと紹介。詳細は時間の関係上触れる事ができないので「誰かが後で裏語ってみたをしてください」と言うのでSchool Days最終回騒動を語ってみる。
 
 この騒動について当時に書いたのが↓です。
http://www26.atwiki.jp/hentaiatxhentai/pages/336.html
(これで貴方も変態紳士!AT-X実況用語辞典 スクールデイズ最終回事件)

京都田辺殺人事件(2)
(当時の事件を伝えるニュース)
 当時の騒動は2007年9月18日に京都府田辺市で起きた殺人事件(京田辺警察官殺人事件)から始まる。この事件は9月18日午前4時頃に16歳の少女が警察官の父親を刃渡り11cmの手斧で首を斬るなどで失血死させた。少女は母親に父親を殺害した事を告げた。その日の午前中に少女は警察に逮捕された。
 この事件を受けてアニメ「School Days」最終回を最初に放送するテレビ神奈川(tvk)と原作のOverflowと放送中止を決めた。放送中止事態は自粛によるもので批判を受けてではない。
 放送中止は事件の起きた9月18日の同日中に決まった。これは18日深夜(実質19日未明である26時15分放送)に最終回が放送されるからだ。放送局と原作側やアニメ製作側とですぐに放送中止の合意がなされたようだ。
  tvkの放送中止からチバテレビ・テレ玉・テレビ愛知・テレビ大阪も「School Days」最終回の放送を中止した。これで地上波での放送は全て中止となる。原作のOverflowは最終回を秋葉原で上映する事を決定したが全国で見れるのはスカパーのアニメ専門チャンネルAT-Xだけであった。
スクイズ最終回 3
(tvkで「School Days」最終回の差し替えで放送されたヨーロッパの風景が流れる番組。この中で出たフェリーを見た海外のスクイズファンから「Nice boat.」と言う書き込みがネットで流行る)

 AT-Xはtvkの放送中止から9日後の9月27日21時30分にSchool Days最終回を放送した。これはスカパーの利点である視聴年齢制限の設定が出来るからであろう。これはスカパー加入者が設定できるシステムでR指定のある作品や番組を簡単に見れないようにするファミリー向けのシステムだ。こうした配慮ある環境なのでAT-Xでの放送が出来たのだ。
スクイズ最終回 5
(AT-XでのSchool Days最終回放送前の注意)

 そこまで自粛を決めた内容とは何か?
 「School Days」は主人公の伊藤誠とヒロインの桂言葉と西園寺世界とで繰り広げられる三角関係の恋愛を描いた作品である。最終回では世界から再び言葉へと心が移る誠にとうとう世界が激情して(世界が作った手料理が誠の家でゴミ箱に棄てられているのを見たため)誠を包丁で刺し殺し、ついには言葉と世界が包丁とノコギリで殺し合い世界が死んでしまう。そしてラストは言葉が解体してバッグに詰めた誠と共にヨットで言葉がどこかへ船出すると言う恋愛作品にしても衝撃的な展開だ。
 ヒロインが殺人に及ぶ場面はまさに流血の場面で描かれ世界が死んだ直後に言葉が世界の体内を開いて見て妊娠したと世界自ら言った事を確かめる場面がありグロテスクなシーンが多い。
スクイズ最終回 6
(School Days最終回の場面。グロい場面が大丈夫な人はクリックして拡大して見て貰いたい。)

 「School Days」はこの最終回以外でこうした流血や暴力の場面は無く急展開の(それまでのドロドロな愛憎展開では予想はできたが)最終回だった。当時、AT-Xで最終回の初回放送を2chの実況を眺めながら見ていた。見終わった皆の感想は自粛に納得するものだった。俺もそうだった。
 「School Days」最終回自粛の理由は殺人シーンのグロ規制である。厳密に言えば現実に起きた未成年者による殺人事件の直後で同じ未成年者のヒロインが殺人をする作品を放送する事を自粛したのである。
 同時期に放送された「ひぐらしのなく頃に解」が途中で放送中になる騒動も起きている。「ひぐらしのなく頃に」も未成年の主人公やヒロインによる殺人描写があるが放送打ち切りが決まった時のストーリーは自衛隊による村民の虐殺という別の意味で過激な場面がある時だった。その後の展開は主人公達が巨悪に立ち向かうと言う展開になり未成年者が殺人をすると言う場面は無いが事件の犯人である少女が部屋に漫画版「ひぐらし」を置いてあるのが確認され作品そのもので自粛になったと言える。
 後に関西のローカル番組である「ムーブ!」などで京田辺での事件の犯人の少女に悪影響を与えた作品として「ひぐらし」が取り上げられてしまう。
ひぐらし批判
(朝日放送の「ムーブ!」で京田辺事件の犯人に影響した作品として取り上げられた「ひぐらしのなく頃に」)
スクイズ最終回 7
(事件について報じる2007年9月20日の日刊スポーツ。クリックして拡大して見て貰いたい)

 報道の資料をネットで探るとアニメ放送以前に「School Days」が問題作とも言える視点で見られていた記事があるのを見つけた。
スクイズ最終回 9
 これは原作ゲームについて述べている記事である。「School Days」最終回の自粛が即日で決まったのはその日に決める必要性もあったがマスコミが既に「School Days」をマイナスイメージで知っていると原作側とアニメ製作側も知っていたのかもしれない。
 アニメの自粛と騒動を起こした京田辺事件は2008年1月23日に京都家裁において中等少年院送致の保護処分が確定した。家裁は犯行が計画的で残忍な重大事案と判断し長期の更正が必要として保護処分となった。
 この場合の保護処分とは16歳以上20歳未満の未成年が送られる中等少年院で更正の為の教育を事件を起こした少女が受けると言う処置を指す。(なお、今年の6月から初等少年院と中等少年院は第一種少年院と呼ばれるようになっている)
 
アイマスアニメ斧
(「アイドルマスター XENOGLOSSIA」第25話で手斧で戦い殺戮を繰り広げるゴスロリ少女)

 事件で少女はゴスロリ衣装が好きで犯行には斧を使用したのが大きく取り上げられたが事件が起きた同時期に放送されていた「アイドルマスター XENOGLOSSIA」第25話ではゴスロリ少女が斧で兵士を殺しまくる場面があるが放送の延期や描写の自主規制はなされなかった。この差は前に書いたマイナスイメージでの認知や犯人が好きな作品と言う部分があるか無いか、またはプロデューサーなどの製作・放送側の判断によるところだろう。
 この事件後にグロ場面や凶器の部分が黒い影などで隠されるようにはなるが全ての作品ではない。振り返るに京田辺事件に端を発する「School Days」と「ひぐらしのなく頃に」の騒動は悪いタイミングで事件と放送が被ったものだと言える。
 余談として京田辺の事件の6日後に長野県で15歳の少年が父親を斧で殺害する事件が起きている。犯人となった少年は京田辺の事件のニュースを見て斧による犯行を決めたと供述している。報道も犯罪に影響を与えていると言う事実も京田辺の事件は残している。

新作発表

アルファポリスで架空戦記の連載を始めました。タイトルは「北海道防衛201X」です。
今の日本がソ連が健在の世界へ行ってしまい。ソ連軍の侵攻を受ける話です。
近年は西方重視の自衛隊でどう北海道を中心とした防衛戦をするのかがテーマです。
http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/33037519/
プロフィール

葛城マサカズ

Author:葛城マサカズ
広島県出身で在住の31歳。
某掲示板で呉陸戦隊とも名乗る変わり者な男。

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